本屋大賞 2005年

    作 家 書籍名 表紙
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大 賞

374点
恩田 陸 『夜のピクニック』

本書は、著者の母校である茨城県立水戸第一高等学校の名物行事である「歩く会」をモデルにしている。
高校生がそれぞれの想いを胸に80kmの道のりを、語り合い、寄り添いあい、ひたすらゴールを目指す。
貴子は一人内なる決意を秘め、それに参加する・・・。
胸に秘めた一つの賭けが、どう展開するのか

★★★★★★★★
単行本

夜のピクニック

 
文庫本

夜のピクニック (新潮文庫)

 
電子書籍

夜のピクニック(新潮文庫)

 
2 位

302点
荻原 浩 『明日の記憶

順風満帆の生活を送っていた49歳の広告代理店の営業マンが、若年性アルツハイマーを患う。
自暴自棄になるも、妻と話し合い、涙を流しながら病気と向き合うことを決める。

2006年に渡辺謙主演で映画化された。

★★★★★★★
単行本

明日の記憶

 
文庫本

明日の記憶 (光文社文庫)

 
電子書籍

明日の記憶 (光文社文庫)

 
3 位

274点
梨木 香歩 『家守綺譚

人間と自然がまだ未分化だったつい百年前の日本の風情を描いている。
白木蓮がタツノオトシゴを孕ん だり。飼い犬は河瞳と懇意になったり。
少し昔の日本ならば、あったかもしれない不思議でゆるやかに流れる交歓の記録。

★★★★★★★
単行本

家守綺譚

 
文庫本

家守綺譚 (新潮文庫)

 
電子書籍
   
4 位

185点
絲山 秋子 『袋小路の男

短編3篇。
「袋小路の男」
主人公の日向子が思いを寄せる作家志望の男・小田切に10年以上も片思いをし続ける話

「小田切孝の言い分」
”袋小路の男”の続編といえる短篇で日向子小田切の視点に交互に同化しながら語られている。

「アーリオ・オーリオ」
主人公と姪との手紙のやり取り主軸となるほのぼのと
描かれてた
話。

★★★★★★★
単行本

袋小路の男

 
文庫本

袋小路の男 (講談社文庫)

 
電子書籍

袋小路の男 (講談社文庫)

 
5 位

155点
伊坂 幸太郎
チルドレン』

ファニーな「五つの奇跡」の連作短編集。
「俺たちは奇跡を起こすんだ」という独自の正義感を持ち、いつも自分のペースに周囲を引き込むがなぜか憎めない破天荒な性格の家裁調査官・陣内を中心にして起こる不思議な事件の数々。

★★★★★★★★
単行本

チルドレン

 
文庫本

チルドレン (講談社文庫)

 
電子書籍

チルドレン (講談社文庫)

 
6 位

153点
角田 光代 『対岸の彼女

既婚、子持ちの小夜子。
独身、子なしの葵。
既婚と未婚、働く女と家事をする女、子のいる女といない女。
誰もが一度は経験している女同士の友情と悩みがうまく書かれていて人との付き合いの中で自分を見失いそうなときに何かを教えてくれる。
ここに書かれていることは、そんな時に何度も読み返してしまうだろう素敵な本。

WOWOWのドラマWで2006年1月15日にテレビドラマ化された。

★★★★★★★★
単行本

対岸の彼女

 
文庫本

対岸の彼女 (文春文庫)

 
電子書籍

対岸の彼女 (文春文庫)

 
7 位

138点
雫井 脩介 犯人に告ぐ』

長編サスペンス小説兼警察小説。
神奈川県警の巻島は捜査一課の特殊犯係の管理官であった赴任2年目の7月。
幼児誘拐事件が発生し、犯人に振り回された挙げ句,目の前で犯人を見逃したばかりか,被害者の幼児も殺害され、左遷された。
6年後、バットマンを名乗る犯人による連続幼児殺人事件の捜査が難航し、マスコミを使った劇場型捜査の陣頭指揮に過去に傷を持つ刑事・巻島を抜擢し、彼がテレビに出演して犯人に語りかけ、犯人が手紙で答える。
特に巻島が「犯人に告ぐ」場面は迫力に溢れている。

★★★★★★★
単行本

犯人に告ぐ

 
文庫本

犯人に告ぐ〈上〉 (双葉文庫)

犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)

電子書籍
   
8 位

102点
飯嶋 和一 『黄金旅風

数々の賞を辞退してきた歴史小説の巨人 飯嶋和一の作品。
寛永年間、内外の脅威から海外貿易都市・長崎を守った史上最強の朱印船貿易家・末次平左衛門の迫力の熱き生涯を描いた長編物語。

★★★★★★★
単行本

黄金旅風

 
文庫本

黄金旅風 (小学館文庫)

 
電子書籍

黄金旅風 (小学館文庫)

 
9 位

92点
三浦 しをん 『私が語りはじめた彼は

欲望に生きた男・大学教授の村川をめぐる周りの人間の人生を描いた。
それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。
男女の営みのグロテスクな心理と人恋しい孤独を描く作品。

★★★★★★★
単行本

私が語りはじめた彼は

 
文庫本

私が語りはじめた彼は (新潮文庫)

 
電子書籍
   
10 位

74点
市川 拓司 『そのときは彼によろしく

市川拓司による恋愛小説。

小さなアクアプランツ店を営む、遠山智史のもとに、ある夜、森川鈴音と名乗る一人の美しい女性が現れる。
ある日智史は、鈴音が13歳のときに出会った友達、初恋の人でもあり、今でも深く想っている滝川花梨だと言うことに気づく。

「いま、会いにゆきます」が好きな方は読んでほしい作品。

★★★★★★★★
単行本

そのときは彼によろしく

 
文庫本

そのときは彼によろしく (小学館文庫)

 
電子書籍

そのときは彼によろしく (小学館文庫)

 
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