谷崎潤一郎賞

中央公論社さんが1965年の創業80周年を機に、作家谷崎潤一郎さんにちなんで設けた文学賞で、時代を代表する優れた小説・戯曲を対象とし、発表は年1回、受賞作を発表している。
    作 家 書籍名 表紙
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2015

第51回
江國 香織 ヤモリ、カエル、シジミチョウ

不倫夫にその愛人、夫の帰りを待つ妻。カエルやイモリなどと意思の疎通が出来る自閉症の拓人。しっかり者の姉。
独自の世界観を家族其々の視点で描く。

単行本

ヤモリ、カエル、シジミチョウ

 
文庫本
   
電子書籍
   
2014

第50回
奥泉 光 『東京自叙伝』

明治維新から第二次世界大戦、サリン事件や福島第一原発事故など日本の大きな出来事を、地霊が憑依した6人の記憶として語っていくという不思議で妙に説得力のある作品。

単行本

東京自叙伝

 
文庫本
   
電子書籍
 
2013

第49回
川上 未映子 『愛の夢とか』

川上未映子の魅力が一冊になった7つの短編小説集
何気ない日常の中に潜んでいる女心をを見事に描いており、特に最後の「十三月怪談」は切なく、涙なくしては読めないだろう。

単行本

愛の夢とか

 
文庫本
    
電子書籍
   
2012

第48回
高橋 源一郎 『さよならクリストファー・ロビン』

何と言って良いか分からないが、この作品に感じる、虚無や存在とは一体何なのだろうか。
自分自身の存在って、どういうことだろう・・。大人になると見えなくなるのって?
多くの人にそれを感じてほしいと思う秀作。
単行本

さよならクリストファー・ロビン

 
文庫本
   
電子書籍
 
2011

第47回
稲葉 真弓 『半島へ』

「私」は東京のマンションから、志摩半島の小さな家に移り住んだ。
海と森のそばでもう一度、人生を始めるために・・。

単行本

半島へ

 
文庫本
   
電子書籍
 
2010

第46回
阿部 和重 『ピストルズ』

若木山の裏手に暮らす、人心を操る魔術師・一家の菖蒲家。
一族の内情は、書店主・石川の手記、一族の次女・あおばの静かな独白によりに紐解かれてゆく・・。

単行本

ピストルズ

 
文庫本
電子書籍

ピストルズ (上)

ピストルズ (下)

2009

第45回
受賞作なし 単行本
 
文庫本
   
電子書籍
   
2008

第44回
桐野 夏生 『東京島』

無人島に流れ着いた女1人と男31人。
欲望を満たす極限状態の人間の本質に迫る作品。

単行本

東京島

 
文庫本
 
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2007

第43回
青来 有一 『爆心』

「キリシタン迫害」と「長崎の原爆被害」という2つの共通したモチーフを背景に被爆地で生きる人々の体験と、その後の日常を描く6つの短編集。

単行本

爆心

 
文庫本
 
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2006

第42回
小川 洋子 『ミーナの行進』

13歳の少女が美しくて病弱なひとつ年下の従妹・ミーナと暮らした1年間の物語。
著者の想像力、そして大胆さに素直に感動できる、2人の少女と家族の感動物語。

単行本

ミーナの行進

 
文庫本
 
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2005

第41回
町田 康 『告白』

実際、明治に河内で起きた10人斬り事件をモチーフに、殺人者のその心の深いところまでしっかり入り込んで描く非常に圧倒的な長編小説。
読者は何とも言えない最高の読後感を味わうことだろう。
単行本

告白

 
文庫本
 
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山田 詠美 『風味絶佳』

力仕事の男性達が絡む本能的な恋愛の形を描く6つの短編恋愛小説。
著者の20周年に相応しい秀作。
2006年、主演:柳楽優弥で映画化された。

単行本

風味絶佳

 
文庫本
 
電子書籍
 

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